2026年4月5日



「主の復活の素晴らしさ」(要約)

聖書箇所: マタイの福音書28章、ピリピ人への手紙2章5〜11節


1、イエス様の死と復活

イエス様は、ユダの裏切りと、祭司長や長老たちによる不正な裁判で、神を冒涜したという理由で、死刑の判決を受けます。そしてユダヤ人たちの激しい要求に屈したローマ総督ピラトの命令により十字架につけられます。

ゴルゴタと言う丘の上で、2人の強盗と一緒に十字架につけられたイエス様を、通りすがりの人や当時のユダヤな指導者たちは罵倒し、嘲ります。午後3時ごろ、イエス様は「エリ、エリ、ラマ、サバクタニ」(わが神わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか)」、「完了した」と言われて息を引き取られました。そのイエス様の遺体を引き取って墓に納めたのは、アリマタヤ出身のヨセフという議員でした。翌日、ユダヤの指導者たちによって、遺体が弟子たちに盗まれないように墓に番兵が置かれ、墓の入り口は大きな石で塞がれました。

ところが、2日後、マグダラのマリアと呼ばれる女性ともう1人の女性が、墓を見に行くと、大きな地震が起きて墓の入り口を塞いでいた石が転がり、その石の上に天使が座りました。天使は、マリアたちにイエス様が甦られて先にガリラヤに行かれたことを伝えます。その知らせに彼女たちは大喜びで、弟子たちに知らせに走っていきます。すると彼女たちの前によみがえりのイエス様が現れました。その後、弟子たちは、ガリラヤの指示されたオリーブ山に登り、イエス様にお会いします。イエス様は使徒たちの見ている間に、天に上っていかれ、雲に包まれ見えなくなりました。


2、復活の意味

前回は、神の御姿であられるキリストが十字架の上で死んでくださったのは、罪と死とサタンに支配され、滅びに定められた私たち人間を解放してくださるためであったことをお話ししました。

ピリピ人への手紙2章9節の「この方を高く上げて」とは、神であるキリストが元おられた神の右の座に戻られたということです。キリストは三位一体の子なる神様です。

ヘブル人への手紙1章2節、3節とコロサイ人への手紙 1章16〜17節には、イエス様は神の本質の完全な現れであること、万物は御子によって造られ、御子のために造られたこと、万物は御子にあって成り立っていること、御子が罪のきよめを成し遂げ、いと高き所で、大いなる方の右の座に着かれたことが書かれています。すべての被造物は、キリストにおいて本来自分のあるべき場所を与えられます。最終的にすべてのものはキリストの権威の下に置かれるのです。


3、キリストの死と復活の素晴らしさ

信仰者にとって、キリストの死と復活が素晴らしい理由の第一は、キリストの死が、私たちの罪の赦しを意味しているからです。イエス様は、私の代わりとして罪の罰を受けられました。そのキリストが葬られたことは、キリストが私の罪を葬ってくださったことを意味します。罪と死と悪魔の支配からの解放です。(ローマ6: 6、7)

第二に、キリストの復活は、私たちにとって新しいいのちを意味します。主イエスは罪と死と悪魔の力を打ち砕きました。復活のキリストは、霊的に死んだ状態の私たちに新しいいのちを与えて下さいます。

キリストの死と復活、それは私たちにとって洗礼です。洗礼とは、私たちがキリストとともに葬られ、キリストともによみがえらされたことを意味します。(コロサイ2:12、ローマ6:6) 洗礼によって私たちに与えられた聖霊は、みことばと聖礼典を通して、私たちの罪に気づかせ、キリストが私のためにして下さったことを分からせて下さいます。

第三に、キリストの復活は、信仰者の地上での死を祝福に変えます。死を迎えるとすぐに幸福な状態が始まり、この世の煩いと労苦と働きから解放されます。

第四に、キリストの復活は希望です。信仰者は、キリストが再臨される時復活の体が与えられ、永遠に神と共に住むのです。この体に罪はなく、弱さも病もない栄光の体です。


4、問題があっても

キリストの死と復活は、一人ひとりに罪の赦しと新しいいのちが与えられることにとどまりません。すべての問題の解決がここにあります。ピリピ教会の人たちの問題は不一致でした。信徒の自己中心の思いに原因がありました。

どうしたらすべての信徒が福音にふさわしく生活することができるのでしょう。自分のことだけでなく、他の人のことも顧みることができるのでしょう。大切なのは、これらの問題に気づき、取り組み乗り越えることですが、どうしたらできるのでしょう。

それは、キリストの死と復活のみことばに目を止めることです。その時、イエス様の墓を塞いでいた石が転がったように、みことばの光が私たちの心を照らします。キリストにあって励ましや愛の慰め、御霊の交わり、愛情と憐れみが与えられていることに気づきます。

主イエスはよみがえりました。今、私たちとともにいて下さいます。キリストの死と復活に感謝しましょう。


説教者:加藤 正伸 長老



<マタイの福音書 28章1〜20節>

1 さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方、マグダラのマリヤと、ほかのマリヤが墓を見に来た。

2 すると、大きな地震が起こった。それは、主の使いが天から降りて来て、石をわきへころがして、その上にすわったからである。

3 その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった。

4 番兵たちは、御使いを見て恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。

5 すると、御使いは女たちに言った。「恐れてはいけません。あなたがたが十字架につけられたイエスを捜しているのを、私は知っています。

6 ここにはおられません。前から言っておられたように、よみがえられたからです。来て、納めてあった場所を見てごらんなさい。

7 ですから急いで行って、お弟子たちにこのことを知らせなさい。イエスが死人の中からよみがえられたこと、そして、あなたがたより先にガリラヤに行かれ、あなたがたは、そこで、お会いできるということです。では、これだけはお伝えしました。」

8 そこで、彼女たちは、恐ろしくはあったが大喜びで、急いで墓を離れ、弟子たちに知らせに走って行った。

9 すると、イエスが彼女たちに出会って、「おはよう」と言われた。彼女たちは近寄って御足を抱いてイエスを拝んだ。

10 すると、イエスは言われた。「恐れてはいけません。行って、わたしの兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会えるのです。」

11 女たちが行き着かないうちに、もう、数人の番兵が都に来て、起こった事を全部、祭司長たちに報告した。

12 そこで、祭司長たちは民の長老たちとともに集まって協議し、兵士たちに多額の金を与えて、

13 こう言った。「『夜、私たちが眠っている間に、弟子たちがやって来て、イエスを盗んで行った』と言うのだ。

14 もし、このことが総督の耳に入っても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」

15 そこで、彼らは金をもらって、指図されたとおりにした。それで、この話が広くユダヤ人の間に広まって今日に及んでいる。

16 しかし、十一人の弟子たちは、ガリラヤに行って、イエスの指示された山に登った。

17 そして、イエスにお会いしたとき、彼らは礼拝した。しかし、ある者は疑った。

18 イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。

19 それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、

20 また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」


<ピリピ人への手紙 2章5〜11節>

5 あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。

6 キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、

7 ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。人としての性質をもって現れ、

8 自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。

9 それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました。

10 それは、イエスの御名によって、天にあるもの、地にあるもの、地の下にあるもののすべてが、ひざをかがめ、

11 すべての口が、「イエス・キリストは主である」と告白して、父なる神がほめたたえられるためです。